ビールはどこ? 2005年8月9日
 前回ビールについて話しましたが、所変われば、ビールも買えないという経験を紹介したいと思います。私たちは現在、フィラデルフィア郊外のブリンモア(Bryn Mawr)という静かな住宅街に住んでいます。フィラデルフィアの喧噪を離れ、夏にはホタルが飛び交う、緑に包まれた住み心地のよい場所です。2004年9月17日にサンディエゴを出発し、愛車の黄色いジープで大陸を横断旅行し、フィラデルフィアに9月27日に到着しました(旅の途中の写真はnognog Volume II に掲載しています)。

ビール捜索1日目:まだ家財道具が到着していないアパートの中で、2人で引っ越し祝いをしようと思い、ワインを買いに出かけました。家の近くに"Wine & Sprits" という店があったので、そこでワインを買いました。しかし、そこにはビールが売っていなかったので、グローサリーストア(スーパーのことです)によりました。ここでもビールをおいていませんでした。それじゃあ他のスーパーに行けばあるかなと思い、さらに数件回りましたが、ビールを手に入れることはできませんでした。日本でもサンディエゴでも適当に店に入ればビールをなんなく手に入れることができたので、ちょっと変だなと思いましたが、別にビールがないと困る訳ではなかったので、そのままアパートにかえってワインをあけて引っ越しを祝いました。

ビール捜索2日目:ハリケーンのおかげで引っ越し荷物はしばらく遅れるとの連絡が入り、次の日もアパートは空っぽでした。とりあえず、新しい家具や日用品を揃えようと、一日中いろんな店に行って買い物をして回りました。食料品を買っても冷蔵庫がないし、近所のレストランもいろいろ試してみたいので、その日は外で食事をしました。夕食をしたときにはビールを注文しました。もちろんビールは出てきましたので、「ペンシルバニアにビールはあるんだな」などと冗談を言っておいしく食事をしました。アパートに帰る前に朝食のパンや果物でも買おうと、途中のグローサリーによりました。昨日とは別のスーパーにわざと行きました。ここでもビールは売っていません。カリフォルニアにいたときは、サンディエゴ市に限らず、たいていのグローサリーストアでビールを売っていたものです。日本だって、コンビニやスーパーでたいてい売っています。さすがにおかしいと思って、店員さんに、ビールをどこでてい入れたらいいかと質問しました。すると彼はバーに行ったら売っているよといいます。どうやら彼はお酒を飲まないらしく、あまり頼りになりませんでした。他の店員さんに聞いても、知らないといいます。後で考えるとその店には誰も飲みそうな人がいませんでした。その日もあきらめてアパートに戻りました。

ビール捜索3日目:次の日もいろいろな生活用品を買って回ったり、フィラデルフィアを知るためにドライブして回りました。別にビールがどうしても必要な訳ではないので、別に人に聞くことなく、たまたま通りかかった店に入ってみて、水やソーダを買うついでにビールがあるかどうかなんとなくチェックしましたが、やっぱりありません。狐にだまされたような気分です。ふとそんなとき目の前に現れたのが、"Beer and Soda"とか書かれた看板を掲げるお店です。「おお、これか!」とおもって中に入ると、ビールの箱が積み上げられています。3日たって初めて店にビールがおいているのを発見したのです。店 の人にビールを探しまわった話をすると、ペンシルバニアではビールを買うにはビールの卸店(Beer distributorといいます)、ワインやスピリッツを買いたいときには"Wine & Sprits"の店に行かないとならないんだと教えてくれました。なぜかと聞くと、州の法律で決まっているそうで、ほかにもユタ州が同じことをしているんだと言います。最初の日にワインを買うことができたのは、私たちのアパートの近くにたまたま"Wine & Sprits"店があったからです。州が異なるとこうも違うのかと感心しました。前回はフィラデルフィアではビールがおいしいと書きました。でも、ビールが近所で買えないので、冷蔵庫のビールをきらすことが多いのです。サンディエゴにいたときとは違う理由でビールをあまり買わないので、やっぱり節約にいいかもしれません。そのかわり、外食するとすぐビールを注文してしまう癖ができてしまったのですけれど。

お酒に関する他の変な例:

1.Trader Joe'sって知ってますか? ワインがたくさん売っているグローサリーストアのチェーンです。Californiaにいたときは、ワインを買うためにこの店に行ったものです。他の州の人もそうらしいです。しかし、ペンシルバニア州のTrader Joe'sにはもちろんワインをおいていません。変です。

2.ペンシルバニア州では、ビールをDistributorで手に入れるだけでなく、24本単位でしか買うことができません。バーなどに行けば6本単位で売ってくれますが、とても割高です。

3.ニュージャージー州では日曜日にアルコール飲料を売っては行けません。なぜかと地元出身の同僚に聞いてみると、答えは日曜日は教会にいくものだからだそうです。ニュージャージーというところはとても信心深い人がたくさんすんでいるそうです。
**これは州の法律ではなくて、カウンティー(郡)の法律らしくて、ニュージャージーの全体がそういう訳ではないということが判明しました。町で違うようです。それから、ニューヨークでも日曜の朝はだめだという噂を聞きました。11/20/05

文責:野口英史

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